オーストラリアは、美しい自然環境と高い生活水準で知られています。
そのため、住宅市場も多様で、都市部と地方部で異なる特性があります。
シドニーやメルボルンのような大都市は高価格帯の物件が多く、アデレードやホバートのような地方都市は比較的手頃な価格で家を購入できます。
最近では、都市部への人口集中や移民の増加、インフレの拡大など様々な要因でオーストラリア内での住宅不足が問題となっています。
そんな状況ですが、今回は(渡豪から1ヶ月で家を決めた)私の実際の経験をもとに、主にブリスベンでの家探しについてご紹介したいと思います!
ブリスベンの特徴
ブリスベンは、オーストラリアのクイーンズランド州の首都であり、温暖な気候と豊かな自然環境が魅力の都市です。
ブリスベンもオーストラリアの中では3番目に大きい都市ではありますが、シドニーなどの大都市に比べると、比較的手頃な賃貸物件が多く、様々なライフスタイルに対応した物件があります。
ブリスベンの賃貸市場は、都市部から郊外まで幅広く、学生から家族まで多くの人々が理想的な住まいを見つけることができます。
まずは家のタイプを知ろう!
ブリスベンには、様々な種類の賃貸物件があります。以下に代表的な物件タイプを紹介します。
アパートメント
ブリスベン市内やその周辺には、近代的なアパートメントが多数あります。
高層ビルのアパートメントは、景観やアクセスの良さが魅力です。
多くのアパートメントには、プールやジムなどの共用施設が備わっており、便利な生活を送ることができます。
一戸建て
郊外には一戸建ての賃貸物件が多く、庭付きで広いスペースが特徴です。
ファミリー向けには、学校や公園が近くにあるエリアが人気です。
一戸建ては、プライバシーが保たれる点が魅力です。
タウンハウス
タウンハウスは、アパートメントと一戸建ての中間のような物件で、複数階にわたる構造が特徴です。都市部や郊外に多く見られ、家族向けに人気があります。
シェアハウス
シェアハウスは、複数の人々が共同で一つの物件に住む形態です。
特に学生や若い社会人に人気があり、家賃や生活費を抑えることができます。
ブリスベンには多くのシェアハウスがあり、コミュニティ感が強く、新しい友人を作る良い機会でもあります。
おそらくワーホリで来ている方や学生はシェアハウスを探している方が多いのではないでしょうか。
そこで、シェアハウスのメリット・デメリットをまとめました!
シェアハウスのメリットとデメリットって?
メリット
コストの節約
家賃や生活費を分担することで、経済的な負担を軽減できます。
コミュニティ
新しい友人を作りやすく、社会的なつながりを広げる機会になります。
柔軟性
短期間の滞在にも対応しやすく、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
ただし、これに関しては物件によって条件があるので、しっかりWebサイト上で確認するか、実際にオーナーやエージェントに尋ねてみるのがいいでしょう。
デメリット
プライバシーの制約
他の住人と共用スペースを共有するため、プライバシーが制限される場合があります。
実際、私の家ではカップルを含め、5人でキッチンをシェアしていたのですが、夕食の時間帯などはかぶってしまうことも多く、ルーティンが組まれるまでは大変でした。
特に私のシェアメイトたちはみんなしっかりと自炊をする方だったので、少しイレギュラーだったかもしれません。
生活習慣の違い
他の住人との生活リズムや価値観の違いがストレスになることもあります。
責任分担
共用スペースの清掃や家賃の支払いなど、責任分担が必要です。
清掃に関しては、私のシェアメイトの1人とカップルが比較的激しめな喧嘩をしていましたね笑
物件探しのSTEP
オンラインサイトを使おう
ウェブサイトを利用すると、多くの物件情報を簡単に検索できます。
希望条件を入力して、自分に合った物件を見つけましょう。
特に、ブリスベン専用のフィルターを活用すると便利です。
- Flatmates
https://flatmates.com.au/share-house-brisbane-kelvin-grove-4059-P1269979
Flatmates.com.auは、シェアハウスやルームメイトを探すための専用サイトです。ブリスベンエリアでのシェアハウスのリストを多数掲載しており、予算や希望条件に応じて最適なルームメイトや物件を見つけることができます。プロフィール機能を使って、自分のライフスタイルや好みをアピールすることも可能です - Gumtree
https://www.gumtree.com.au/s-real-estate/kelvin-grove-brisbane/c9296l3005791
Gumtreeは、賃貸物件だけでなく、中古品やサービスなども扱う総合的な掲示板サイトです。ブリスベンエリアの賃貸物件も多数掲載されており、直接家主や不動産エージェントとコンタクトを取ることができます。シェアハウスや短期賃貸物件も多く見つかるので、幅広い選択肢から探すことができます。 - Realestate
https://www.realestate.com.au
Realestate.com.auは、オーストラリア最大級の不動産ポータルサイトで、ブリスベンの賃貸物件情報も豊富に揃っています。詳細な検索フィルターを使って、地域、価格帯、物件の種類など、細かい条件で物件を探すことができます。プロパティの写真や詳細情報、エージェントの連絡先などが掲載されており、簡単に問い合わせができます。
私も家探しの際にこれら全てを使ってみましたが、体感として一番使いやすかったのは”Flatmates”でした。実際、最終的に決定した物件もそこで見つけました。
これら3つのサイトは全て日本人向けに作られたものではありませんが、おそらくそちらの方が物件の数も多いので理想の物件を見つけやすいと思います。
英語力に自信がなくても基本的にはチャットで対応してくれるので、調べながら挑戦した方が圧倒的に可能性が広がります!
エリアを決めよう!
調べてみるとお分かりになると思いますが、ブリスベンはとっても広いです。そのため、エリアごとに特長を理解し、ライフスタイルに合った場所を選ぶことが重要です。
サウスバンク
サウスバンクは、ブリスベン川沿いに位置するエリアで、文化と娯楽の中心地です。公園や美術館、レストランが多く、住民や観光客に人気があります。サウスバンクのアパートメントは、川の景観を楽しめる物件が多く、都市生活を満喫したい人に最適です。
ニュー・ファーム
ニュー・ファームは、トレンディなカフェやショップが並ぶエリアで、若者やクリエイティブな人々に人気があります。ジャニファーパークやブリスベン・パワーハウスといった文化施設もあり、週末には多くのイベントが開催されます。アパートメントやタウンハウスが多く、便利な都市生活が楽しめます。
アスコット
アスコットは、高級住宅地であり、静かで安全な環境が魅力です。エレガントな一戸建てやタウンハウスが多く、ファミリー向けの理想的な場所です。イーグルファーム競馬場や多くの公園があり、落ち着いた生活を送りたい人に最適です。
サニーバンク
サニーバンクは、アジア系のコミュニティが多く、文化的な多様性が魅力のエリアです。多くのレストランやショップがあり、異文化体験が楽しめます。シェアハウスやアパートメントが多く、学生や若い社会人に人気があります。
ウエストエンド
ウエストエンドは、ブリスベン市内から近く、エキセントリックで多文化的な雰囲気が特徴のエリアです。カフェやレストラン、マーケットが多く、アーティスティックな雰囲気が漂います。シェアハウスやアパートメントが多く、特に若者に人気です。
条件を絞って、理想の物件を見つける
続いてのSTEPは条件を絞っていくことです。
例えば、キッチンの数、男女混合の物件ではない、家具付き、駅近、wi-fi付き、など自分が求める項目を決めていってください。
ただし、ここで重要なのは絶対に折れたくないものを2つだけ決めることが大事です。なぜ2つなのか、別に1つでもいいのですが、多すぎないことが大事です。
私の場合は、「学校から近い」「家賃に光熱費が含まれている」でした。
光熱費に関しては、思いおきなくシャワーを使えて、Wi-Fiがあって…と考えるとどうしても譲れない条件でした。
実際に見つけた物件は光熱費込みの学校から徒歩10分のベスト物件でした。
内見に行こう!
物件を見つけたら、実際に内覧を行いましょう。
内覧は、物件の詳細を確認し、自分のニーズに合った住まいかどうかを判断する重要なステップです。
サイトの写真と全然違うじゃん!というのは良くあることなので、しっかりと内見に行ってから契約することは大切です。
以下のポイントに注意しましょう。
建物の状態
- 構造:壁や床、天井にひび割れや損傷がないか確認します。また、ドアや窓が正常に開閉するかもチェックします。
- 配管:蛇口からの水漏れや排水の問題がないか確認します。特にキッチンやバスルームの配管に注意を払いましょう。
水回りの確認は最も重要です! - 電気設備:全てのスイッチとコンセントが正常に動作するか確認します。また、電気設備の状態や安全性も確認します。
- 清潔さ:部屋が清潔であることを確認します。特に、カビや害虫の兆候がないかをチェックしましょう。
私の物件ではアリが大量発生して大変なことになりました。
オーストラリアではアリはよくある問題だそうですが、朝は蟻に噛まれて目がさめるだとか昼間はベッドを占領されるだとかそんな恐ろしいことは避けられるのであれば、絶対にそうした方がいいので良く確認してください。(経験者より)
周辺の環境
- 交通の便:近くに公共交通機関(バス停や駅)があるか確認します。また、主要道路へのアクセスも重要です。
- 近隣施設:スーパーやコンビニ、病院、学校、レストランなど、日常生活に必要な施設が近くにあるか確認します。
- 治安:エリアの治安状況を確認します。夜間の安全性や近隣の雰囲気も重要です。
- 騒音レベル:部屋の窓を閉めた状態で、外からの騒音がどれくらい聞こえるかを確認します。特に交通量の多い道路に面している場合は注意が必要です。
家賃と費用
- 家賃:家賃が自分の予算内であることを確認します。また、家賃の支払い方法(毎週、毎月)や支払い期日も確認します。
- 追加費用:家賃の他に、水道光熱費やインターネット代などの追加費用があるか確認します。また、初期費用(敷金、礼金、仲介手数料)も把握しておきましょう。
- 更新条件:賃貸契約の更新条件や期間を理解し、将来的な不安定な状況に備えます。
設備と家具
- 家具の状態:部屋が家具付きの場合、提供される家具の品質と状態を確認します。必要に応じて、修理や交換が必要なものがないかを見極めます。
質問すること
内覧中には、不動産エージェントや物件の所有者に質問をする準備をしておくといいでしょう。
事前にリストを作っておけばパニックになることもなく、しっかりと疑問を解消できます。
内覧後に物件を気に入った場合は、賃貸契約を進めます。契約書をよく読み、納得した上でサインしましょう。特に、シェアハウスの場合は、他の住人との生活ルールや共用スペースの使い方なども確認しておくことが大切です。
まとめ
家探しはおそらく難航することもあるかと思いますが、焦ることなくじっくりと選んでください。
自分にとって理想の住まいを見つけるために、慎重な物件選びを心掛けましょう。
Good luck!