究極の娯楽/Netflix最新作/レッド・ノーティス/ネタバレ

映画

INTARPOLから出された国際手配/Red Notice。そこに名を記載された天才的美術品泥棒ノーラン・ブース(Ryan Reynolds)。そんなブースを追うFBI捜査官ジョン・ハートリー(Dwayne Johnson)はひょんなことからブースと手を組むこととなる…。壮大な強盗アクションコメディムービー。

「レッド・ノーティス」作品情報

監督:Rawson Marshall Thurber
脚本:Rawson Marshall Thurber
製作:Beau Flynn
Dwayne Johnson
Dany Garcia
Rawson Marshall Thurber
Hiram Garcia
音楽:Steve Jablonsky
撮影:Markus Förderer

原題は”Red Notice”

↑予告はこちら

レビュー(“Hobbs&Shaw”と”Free guy”の非常に軽いネタバレがあります)

監督によるとこの作品は、“「オーシャンズ11」や[レイダース/失われたアーク」、「トーマス・クラウン・アフェアー」へのラブレター”だといいます。
確かに、強盗シーンは景観に使われている配色や服装を見ると、オシャレな強盗映画と評される「オーシャンズ11」へのリスペクトが感じられます。特にソット・ボーチェ邸にある秘密の金庫室の映える赤とか。地名を文字で表記するのもそうかもしれない。
「レイダース」に関してはドウェイン・ジョンソンとガル・ガドットによる情熱的で美しいダンスシーンに表れていました。
そして実際にブースが作品内でIndiana Jonesのテーマを口ずさんでいましたが、アルゼンチンのカットはインディジョーンズを彷彿とさせます。
正直に言ってあの上品な、まさにオーシャンズシリーズのような前半から、まさか後半にアドベンチャー映画のような展開が来るとは夢にも思わなかった。
なんといっても南米のジャングルでのシーンはやはりドウェインが映えまくり。彼はやたらとジャングルにいますから。(センターオブジアース、ジュマンジ、ランペイジ…なんかはぜひ。ドウェイン・ジョンソンinジャングルが見れます。)

もちろん強盗映画というのがメインではありますが、それと同時に脱獄映画でもあり、アドベンチャー映画でもあるという楽しくない訳がない映画でした。本当に何も考えずに思いっきり楽しめる。
ハリウッド提供の壮大な娯楽という感じ。

監督と脚本を務めるローソン・マーシャル・サーバーは「セントラルインテリジェンス」「なんちゃって家族」(原題は”We are Millers”)などにも携わっています。このタイトルを見てもらえばわかる通り、コメディに関しては正直言って間違いありません

実際、ラストの結末を知った上でもう一度見てみると、ところどころにただのFBIのプロファイラーだとは思えないセリフや動作がいくつも点在しています。
特に気になるのはソット・ボーチェから携帯を盗むシーン。普通のプロファイラーならばそんなことできないと思う。よく考えてみると彼がFBIであるという証拠(書類とかバッチとか)は一度も画面上には出てきていないわけです。それにも関わらず観客にそう刷り込ませている。
そしてそういった”気が付くための手がかり”をうまいこと隠しているのがライアン・レイノルズ演じるブースの絶妙なボケです。一瞬疑問に思ったとしてもいつの間にか忘れてしまい、ストーリーに引き込まれてしまうのです。そういうトリックがあるところにこそ面白さがあると思います。

実はドウェイン・ジョンソンが出演するワイルドスピードシリーズのスピンオフ作品である「スーパーコンボ」にカメオ出演しているライアン・レイノルズ。その続編では本格的に共演するのではないかと噂されています。そしてライアン主演のフリー・ガイにもカメオで出演を果たしたドウェイン。なんと彼らは20年前からの知り合いだそう。あれほど安定感のある掛け合いができるのはそんな2人の関係性もあるのかもしれません。

「ライアンレイノルズはママのNetflixのアカウントを使っている」という写真とともに「ちなみにライアンのママは素晴らしい女性だよ。なんでライアンがこんなことをするようになったのかは謎。」というコメント。
それに対するライアンの反論。「それはフェアじゃないって。ママだって僕のOnlyFansのアカウント使ってるし。」

そしてこの映画の見どころの一つであるアクションですが、3人ともアメコミ映画(ガル・ガドットはワンダーウーマン、ドウェイン・ジョンソンはブラックアダム、ライアン・レイノルズはデッドプール)に関わっていることもあり、抜群の身体能力を披露しています。

上の動画を見てもらえばわかるように、実は新型コロナウイルスの影響で撮影の多くがセットで行われましたが、本編の迫力はまるでセットとは思えません。今作はNetflix史上最高額の予算がかかっており、それも納得のクオリティーとキャスティング。まさにハリウッド。

これほど多くの観客からの反応と評価を見ると、続編の情報が来るのも時間の問題かもしれません。また新しい3人の掛け合いが見れる日が来るのが楽しみです。

「レッドノーティス」配信中のコンテンツは?

もちろんNetflix

Netflixの公開作品なので、配信もNetflixのみです。

レッド・ノーティス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
最重要指名手配犯である美術品泥棒とFBIプロファイラー。敵対する2人が、出し抜かれてばかりの共通の宿敵を捕まえるために、仕方なく手を組むことに。
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